プロ野球 戦力外通告 

スポーツ

プロ野球はペナントレースも最終局面、セ・パとも大体の順位が定まり
残すはセリーグの3~6位争いのみとなりました。
今日はヤクルトスワローズ青木選手の引退試合が行われています。

その一方で今週初めから各球団で
「来季の契約を結ばないことを発表しました」のリリースが続いています。
いわゆる、戦力外通告。この時期聞きたくないWordですよね。

通告期間

出典:Wikipedia

秋は辛い季節です。
ドラフトでどんな選手を獲得するか期待でわくわくする反面、来季の契約を結ばずチームを去っていく選手もいる。今年のドラフトやFAで獲得したい選手、支配下枠がある以上仕方ない。
とは言え寂しいです。

やり遂げて引退する選手
まだまだできると思っていても違う選択を強いられる選手
それぞれです。
先日のブログで書いた西武の増田投手や、今日のヤクルトの青木選手のように
1つのチームでやり終えて惜しまれて去っていく選手はほんの一握り。

 

昨日、私の応援している選手も戦力外通告を受けました。
「え?何かの間違いじゃないの?」って記事を二度見、三度見するくらい驚きました。

彼のパワフルな打撃に魅かれ、高校時代からずっと応援し続けてきました。
昨年二軍でレギュラーを獲り、今シーズンも常時試合にも出場。
数字的にも最高出塁率のタイトルも獲得、といった感じで順調に成長してきていたので
来年こそは一軍にステップアップかと思っていました。
正直戦力外なんてこれっぽっちも考えていなかったので、Xで一報を知り狐につままれたような気持ちです。
球団のファンからも驚きのポストが流れてきているようです。
ご本人も予想外だったようです。
まだまだ他球団なら活躍の場がある選手だと思うので、何とか新しいチームで見返してほしいですね。

 

「戦力外通告」については、年末に同じようなタイトルでテレビ番組でも放送されていますが、
私はあの番組を見るのは辛いです。
自分がその立場だったら、大切な人生の岐路を数十分のメディアで纏めてほしくないような気もします。(もちろんこれは個人的な気持ちですが)
球団からの電話があり、翌日スーツで球団事務所に出向く選手を取材するのも切ないでしょうね。

 

「まだまだやれます!」とやる気を見せる選手、
「まさか戦力外になるなんて思っていなかった」と驚く選手、
「(怪我していたので)もう一度チャンスを与えて欲しかった」とむせび泣く選手。

 

神様は残酷です。乗り越えられない試練は与えないと言うのは噓でしょうって思います。
思いがけない、という人もいれば
何となく察しがついていてスマホが鳴ってほしくないなという人もいる。
推しチームを離れる選手を毎年見てきたけれど、
もう見たくないと思ったけれど、何度見ても悲しいですよね。

 

数年前、とある選手がテレビ番組で仰っていました。
「秋に飛ぶトンボが肩にとまったら戦力外」
トンボは『勝ち虫』とも呼ばれる縁起のいい虫なのに何故かなって思いました。

現に「蜻蛉(トンボ)は前にしか進まないので縁起がいい」虫なので
大相撲力士の化粧まわしや反物に使われているのをよく目にします。
(引退された豊山関の紫色の蜻蛉の化粧まわしがとても印象に残っています)

 

新しい道に進むのは早い方がいい、と割り切って球界を離れ新天地へ進む選手も見てきましたが
ごく少数だった気がします。
実際は、そんな思い切れるほど簡単なものではないのでしょうね。

 

戦力外になった皆様が、新しいチームでまた這い上がって来れますように。
新しい場所でまた輝けますように。

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